ニュービートル複数チェックランプ点灯
他の整備工場で車を見てもらったら、コンピューターを交換させられて、コーディングは、
ディーラーでやって下さいと言われたそうですが、ディーラーでプログラミングしても、
ダメだったそうです😫💦
ネットを見てOOHIRAに来て下さいました!!
お客様は何とかこの車を乗って行きたいと、クモの糸を掴む思いで、サードピニオン整備です!
特別な想いがある、我が子の用だと話してくれました!!
・・・・やってみましょう!!
メーター計器にはエンジンチェックランプはもちろん、横滑りランプABS、エアバック、
EPS等のランプが点灯していました!
まずは、診断機を繋いでフォルトを確認すると、スロットルバルブとECUイベントメモリーの二つが
あります!
その他にエアコンが効かないとの事です。
エアコン診断機を取り付けて見てみると・・・
ガーン!!
低圧と高圧が同じ値・・・
エアコンコンプレッサーの圧縮不足です!
コンプレッサーが壊れています!
エアコンの故障箇所はわかりました!
後は本題のフォルト部分ですが、スロットル系のコードが入っているのでまずは、この部分を見ていきます!
診断機を見ていくと、スロットル開度が上がっています!
アクセルペダルを踏んでいないのに、開度が開いているのはおかしいです。
スロットルには二つの信号が出ています!!
二つの信号を合わせて今の動きが正しいのかとECUは見ているので、一つがおかしくなり、
計算が合わなくなりチェックランプを点灯させたのだと思います!
万が一スロットルが壊れた時にもう一つの信号を使って制御できる保険的な機能がついています!
この場合は1つの信号線がおかしくなっていますね!
スロットルバルブの信号線がおかしくなっているのか電圧を見て行きます!
ここで、スロットルバルブまで到達する間のブローバイホースが割れていました!
すごいブローバイの塊がついています!
スロットルセンサーの電圧を図って行くのですが、電圧5Vがかかりっぱなしになっていました!
これはスロットルバルブの中に入っているECUが故障しています😰
断線ですね😫
スロットルバルブは高い部品ですが年式が古い場合中古が使えます!
ですので、中古使用します!!
故障原因はブローバイカスの汚れがスロットルバルブにはりつき抵抗が増えて壊れたと思います!
ブローバイの入り口やばいですね・・・💦
スロットルバルブも汚れ過ぎています💦
中古のスロットルバルブと中古のエアコンコンプレッサーです。
本来であれば、エアコンのコンプレッサーのみ交換はしませんが、走行距離も20万㎞の車なので、
車検まで乘れれば良いとの事ですので、コンプレッサーのみにしました!
普通に交換したら車より高くなってしまいますので💦
オルターネーターも取り外すのでバッテリーを再度取り付ける時はサージプロテクターを取り付けます!
エアコンコンプレッサーを取り外すには、色々と取り外します!
エンジンチェックランプは消えたので、あとはABSランプ等の消去ですが、スロットルの故障で、
エンジンECUもスロットルの開度がわからないし、スロットルの開度を通信してABSの制御をしているので、
ABS系等のチェックランプを点灯させたのだと思います。
これスロットルの交換で修理は終わっているので、ABSのアダプテーションをします。
ハンドルを90℃まで範囲を維持しつつの走行をしなければならないので、広い敷地内の道路を走行
します!!
これで、消去成功です!!
ブローバイホースの劣化部分は水道パイプホースを加工して作りました!
液状ガスケットでパイプに接着して、ホースを戻して終了です!
お客さんは「信じられない!ありがとうございます😊!」
と、とても喜んでくれました!
「ディーラーでも治せなかったのに、なんで治せたんですか?!」
と言われたので、私は思っていることを言いました。
「あの・・・多分治せなかったのではなく、治さなかったのだと思いますよ。このまま無理だと言ったら、間違えなし新車を買ってもらえるお客さんだと思ったのでしょう」と言いました。
無事に治ってよかったです!
エンジンコンピューターは壊れる時はありますが、その前にしっかりとした診断をすると、実は違う部分だったと言うことがたたありますので、そんな時は一度OOHIRAへいらしてください!!
あとエアコンですがこの値でしたら、1年は持つと思います💦
いや、2年持ってほしい😅