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R56 エンジン不調

 

R56 MINI エンジン不調との事で、入庫になりました。

チェックランプが点灯し地元の修理工場で見てもらった所、色々な部品を交換させられ総額10万コース

それでも治らないと言われた用です。

偶然仕事帰りにMINIを販売している弊社を見て、修理依頼を受けました。

ブログも拝見して下さり、ここなら修理してもらえる!!と思ったそうです。

…嬉しいですね!!😍❤

そんなお言葉をかけて頂いて動かない整備士はいません!!

なので私….動きます!!

それでは見て行きます

エンジン始動するといきなりアイドリングが不調です。

しかし、チェックランプがつきません。

まあ、そこはさておき目視で見て行く箇所は見ていきましょう。

プラグOK、イグニッションコイルOK、バキュームOK!!吸排気バノスバルブOK、水温センサーOK、

オシロスコープを使い相関コンプレッションで圧縮があるか確認。

異常なし!!

点灯系イグニッションコイルのわずかな電圧の乱れも無いか、確認するも、

4本とも言い波形です!!

では次は、タイミングがずれていないか、確認します。

・・・・ハイOK💧

当然タイミングテンショナーもOK…💧

それでもエンジン不調…

今日見て行く事はここで終わりました。

次の日の朝エンジンかけて見ると・・・

何か調子がいいぞ!!

ん~何で!?と思い試運転30分ほど・・・

それにしても、調子が良い・・・😲

・・・そんな馬鹿な!?

昨日はめちゃ調子が悪かったのにとブツブツ独り言唱えていると「ガフガフガフ」アイドリング中に

エンスト・・・【「ん」やっぱりこうだよな!!】と

・インジェクターを見てもつまりや汚れはなさそうでした。

・困ったなーと言いながら一度リプログラミングをかけて見ることに

無事リプログラミング終了しました。

その結果・・・「ガフガフガフ」と何にも変わらず・・・

ん~診断機を繋いでも故障フォルトは何も引っかからない・・・

こうなってくると、何を見て行けば良いのか、わからなくなってくると言う迷宮に入り込みますので、

こんな時は初心に戻ります!!

まずは、基本中の基本はエンジン不調になる時のCOHC濃度を測定します。

COの濃度が少し高め・・・

吸入空気量がが少ないかISTA を繋いで確認すると、基準値の範囲

ここから診断機とのにらめっこがはじまります。

バルブタイミングがずれていないか…

フューエルの制御は水温がかなり関係してくるので、サーモスタットが開いているのか

電圧チェック。

二つのオシロを使って水温時の電圧とサーモスタットが開く時の電圧を測定した所、

ここも異常無し・・・

エンジン不調になる瞬間の電圧も変わらず…

ん~

ここで頭の中を整理しました。

燃調ががおかしくなって、COが少したかめ…

燃調が濃い…

COが高い時は吸入空気量が多いとECUが判断して燃料を多くしているのですが…R56系MINIの場合バルブトロニックと言う機構で測定しています。エアフロセンサーやバキュームセンサーで測定していません。(バルブトロニックとはスロットルバルブを使わずに空気量をアクセルペダルの踏み込み開度で測定しています。)

ここでおかしな箇所がありました。

アクセルを踏み込んでいないのでバルブトロニックの開度は診断機でみても変わらないのですが、どうして吸入空気量が増えているとECUが判断して燃料を多くしているかです。

O2センサーの数値を見ていると0Vになる(リーン)あたりからエンジン不調になるのがわかりました。そして0.6V(リッチ)よりになると調子が良くなります。

 

 

 

なんだこりゃ………

理論が当てはまらない…….

本体0V付近は燃調が薄いはずなのにCO濃度は明らかに高い!!

0.6V付近は燃調が段々と濃くなっていくにCO濃度は普通……

診断機で見る燃調数値と車の燃調数値がリーンとリッチ(薄いと濃いが)逆になっている!?

O2センサーの故障は必ずと言って良いほどこエンジンチェックランプ点灯や故障コードが診断機にでてくるのですが…..

この電圧のあがり方見たことが無い…

これは…O2センサーの内部故障ではなくO2センサー出力電源がおかしいか

またはECU本体の故障かのどちらかしか考えられない…….

そこで……………

O2センサーを良く見てみると、新品みたい・・・・・・

これ、もしかして、、、と思い、

お客さんに電話で聞いてみた所、

「───さん修理した箇所ってもしかしてO2センサーだったりしますか?」と聞いて見たところ

「はいO2センサーです」と…

「───さんこのO2センサーは純正品の交換ですか?」

と聞くと「はい純正品です」とおしゃっていたので、、、

社外品の場合はよく新品でも壊れてしまいますが、(故障フォルトも残ります)

これは純正品?…

一度O2センサーの波形を確認しようかと、オシロスコープのニップルを刺し込もうとした時・・・

「ん!?」

故障個所わかりました!!!!!

これはO2センサーが前後逆についている!!

R56MINIのO2センサー廻りを複数台をバラしてきたので、わかってしまいました💧

これは明らかに「ヒューマンエラーだ!!」(人間が犯した人工的なミスのことです)

触媒前側O2センサーと触媒後O2センサーを入れ替えした所・・・・・・

アイドリングやエンジン不調が治りました!!

ヒューマンエラーはあり得ない数字が出たり、故障したり・・・

このMINIを修理した工場はとんでもない迷宮に迷い込んだに違いありません!!

多分、訳が分からず、壊れていない部品を交換したりしたのでしょう😅

そうしているうちに、部品代金だけで、~十万円いってしまったのだと思います💧

この部品代金は誰が払うのでしょうかと・・・

当然の用にお客さんが負担ですよね・・・

ヒューマンエラーの故障診断はめちゃ大変です。

でも治って良かった!!お客様のご期待に答える事が出来ました!!

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